旅のテーマ

現存12天守とは

明治維新や戦災を越えて天守が現存する城が、全国に12城。石垣の上にそびえる木造の天守には、江戸時代以前の築城技術と時代の重みがある。

日本にはかつて数多くの城が築かれたが、明治の廃城令や戦災、火災によってほとんどの天守が失われた。江戸時代以前に建てられた天守が今も残るのは、次の12城のみである。

現存12天守 一覧(北から南へ)

城名 所在地 見どころ
弘前城 青森県弘前市 東北に現存する唯一の天守。城跡の弘前公園を約2600本のソメイヨシノが包み、城・濠・水面に映る桜が重なる景観は圧巻。
松本城 長野県松本市 黒塗りの壁と重厚な五重六階の天守が印象的な国宝城郭。「烏城」とも呼ばれ、北アルプスを背景に堂々とそびえる姿は戦国時代の面影を今に伝える。
丸岡城 福井県坂井市 北陸唯一の現存天守で、全国でも珍しい石瓦葺きの屋根が素朴な美しさを持つ。小ぶりな天守から越前平野を見渡す眺めも印象深い。
犬山城 愛知県犬山市 木曽川の断崖に立つ国宝天守。天守最上階から木曽川と濃尾平野を見渡す眺めは「天下一の眺め」と称され、城と川と山並みの構図が旅を引きつける。
彦根城 滋賀県彦根市 井伊家が築いた国宝天守。白亜の天守と琵琶湖が織りなす景観は彦根を代表する眺めで、城下に残る彦根城博物館とあわせて一日楽しめる。
姫路城 兵庫県姫路市 白鷺が羽を広げるように見える純白の天守が圧倒的な存在感を放つ。完全な形で残る現存12天守の代表格で、城郭建築の最高傑作として世界遺産にも登録されている。
松江城 島根県松江市 山陰唯一の国宝天守。宍道湖を望む水の都・松江に威風堂々とそびえ、天守内には江戸時代の武具や遺構が良好に残り、城の実相にふれられる。
備中松山城 岡山県高梁市 現存天守の中で唯一の山城天守。標高430mの山頂に立ち、秋の早朝に雲海が発生すると天守が雲上に浮かぶ幻想的な景観が現れる。
丸亀城 香川県丸亀市 「扇の勾配」と呼ばれる美しい曲線の石垣が三の丸・二の丸・本丸と重なる城跡。均整の取れた三重三階の天守と石垣の構図は、現存天守の中でも特に印象に残る。
松山城 愛媛県松山市 勝山山頂に建つ本丸と天守が松山市街を見渡す山城。ロープウェイで上がることができ、市街地から天守を仰ぐ景観もあわせて楽しめる。
宇和島城 愛媛県宇和島市 2代藩主・伊達宗利が整備した三層の天守。海に臨む小高い丘の上に立つコンパクトな天守は、海城ならではの静謐さがある。
高知城 高知県高知市 本丸御殿と天守が同時に現存する唯一の城郭。土佐藩の政庁として機能した本丸が完全な形で残り、城の実相を最もよく伝える現存天守のひとつ。

国宝5城と重要文化財7城

現存12天守のうち、松本城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城の5城の天守は国宝に指定されている(国宝五城)。残る弘前城・丸岡城・備中松山城・丸亀城・松山城・宇和島城・高知城の7城の天守は重要文化財である。

めぐり方のヒント

12城のうち4城(丸亀城・松山城・宇和島城・高知城)は四国に集まっており、四国を一周する旅でまとめてめぐることができる。一方、弘前城だけは東北にあり、他の11城と大きく離れている。全城踏破を目指すなら、地域ごとにいくつかの旅に分けて計画するのが現実的である。

よくある質問

Q. 現存天守と復元天守は何が違うのか。

現存天守は江戸時代以前に建てられた天守が解体されずに残っているもの。復元天守・復興天守は、失われた天守を後年に再建したものを指す。大阪城や名古屋城の天守は再建である。

Q. 現存12天守のうち、雲海に浮かぶ「天空の城」はどれか。

備中松山城である。標高430mの臥牛山小松山に立ち、秋から春の冷えた朝に雲海が出ると天守が雲の上に現れる。同じ呼び名で知られる竹田城跡や越前大野城とは天空の城にまとめている。

Q. 現存12天守はすべて中に入れるのか。

いずれも天守内部が公開されている。ただし修理工事等で公開状況が変わる場合があるため、訪問前に各城の公式情報を確認するとよい。

現存12天守を、アプリで集める。

めぐたびは、旅に「行く理由」を与えるテーマ別に全国のスポットを発見・記録・収集する無料アプリ。現存12天守をはじめ73のテーマを収録。訪れた城を記録して、踏破を目指せる。

めぐたびのマスコット「めぐのすけ」
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